二次元婚の象徴的存在として知られるのが、公務員の近藤顕彦氏だ。2018年、彼は家族や周囲の反対を押し切り、初音ミクとの挙式を強行した。その決断は、架空のキャラクターに恋愛感情を抱く「フィクトセクシュアル」という概念を広く世に知らしめる大きな契機となった。
近藤氏の元には批判や心ない誹謗中傷も殺到した。だが、彼は自らの生き方を隠すことなく発信し続けている。大学での講義や各種メディアでの言論活動を通じ、マイノリティとしての権利確保や偏見の解消を求める訴えは、当事者だけでなくジェンダー論や法哲学の研究者からも注視されている。