なぜ、これほどまでに特定の職業を蔑む風潮が根強いのか。それは、日本社会に深く根を張る「学歴偏重」と「ホワイトカラー至上主義」の裏返しに他ならない。
ネット上でまことしやかに囁かれるランキングには、土木作業員、警備員、清掃員、配達員といった職種が並ぶ。これらはすべて、社会の維持に不可欠な「エッセンシャルワーク」だ。誰かがゴミを回収しなければ街は機能せず、誰かが荷物を運ばなければ経済は止まる。それにもかかわらず、机の上でパソコンを叩く仕事だけが高尚とされ、身体を動かす仕事が「負け組」とされる構造は、昭和から令和に至るまで変わっていない。
むしろ、格差が固定化し、中間層が崩壊した現代だからこそ、他者を見下すことで自己のプライドを保とうとする歪んだ心理が、このランキングの検索数に現れていると言える。