メルルーサとは?給食やフライでおなじみの深海魚の正体とタラとの違い

メルルーサとは?給食やフライでおなじみの深海魚の正体とタラとの違い

メルルーサとは?給食やフライでおなじみの深海魚の正体とタラとの違いについて見逃せない ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。

メルルーサ(Merluccius)は、分類学上タラ目メルルーサ科に属する海水魚の総称です。一般的なマダラやスケトウダラが属するタラ科とは近縁にあたりますが、独立した科を形成しています。主な生息域は南米沖、アフリカ南部沖、地中海、ニュージーランド近海などの水深100メートルから1,000メートル前後に及ぶ大陸棚から深海域です。

流通している切り身やフライの白く美しい肉質からは想像がつきませんが、水揚げされた原魚の姿は強烈なインパクトを放っています。「メルルーサの見た目が怖い」とネット上で騒がれる最大の要因は、その頭部と口元にあります。大きく裂けた口の内側には、獲物を決して逃さないための鋭利で細長い牙がびっしりと内向きに並んでおり、まるで深海の捕食者そのものの威容を誇ります。細長く銀灰色に光る細身の魚体と、暗闇の深海で光を捉える大きな眼球が相まって、怪獣映画のモンスターを彷彿とさせる風貌をしているのです。

しかし、この凶暴とも言える外見とは裏腹に、ヨーロッパにおける食文化の歴史では極めて高い地位を確立しています。とりわけスペイン料理やフランス料理においてメルルーサ(スペイン名:メルルーサ/Merluza、フランス名:コルラン/Colin)は、日本のタイやヒラメに匹敵する国民的人気魚です。バスク地方の名物料理「メルルーサのグリーンソース煮込み(Merluza en salsa verde)」をはじめ、一流レストランのメインディッシュを飾る格式ある高級食材として日常的に愛され続けています。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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