取材現場やスケートファンの生の声に耳を傾けると、テレビと配信を使い分けるファンの間には独特の観戦行動とノウハウが形成されていることが分かります。ファンコミュニティ(Xやオンライン掲示板)で最も白熱するのは、競技開始の数日前に発表されるフィギュアスケート滑走順タイムテーブルの精査です。
大会の公式スケジュールは日本時間と現地時間の時差計算が複雑であり、製氷時間(約15〜20分のリンク整備)が挟まるタイミングや、最終グループのウォーミングアップ(6分間練習)の開始時刻を正確に把握していなければ、目当ての演技を見逃してしまいます。実際にベテランファンの手記や取材ノートには、次のような生々しいリアルが綴られています。
「地上波の放送枠が21時までと設定されていても、前の競技の進行状況や製氷作業の遅れで、最終滑走者の得点発表の瞬間が無情にも別番組に切り替わってしまった苦い経験がある。それ以来、リビングのテレビで地上波を流しながら、手元のタブレットで公式配信のノーカット枠を待機させる『二刀流』が我が家の標準装備になった」(40代・熱心なファン)
また、フィギュアスケート放送日程が確定する時期に関しても、テレビ局側の編成確定は大会の約2〜3週間前と比較的遅いため、遠征組や週末の予定を組むファンからは「もっと早い段階で詳細なタイムスケジュールと中継枠を確定してほしい」という切実な声が絶えません。