櫻井よしこ氏の自宅に関する最大の謎であり、人々の関心を惹きつけてやまないのがその特異な「立地」です。結論から言えば、氏の住まいは東京都港区赤坂6丁目に鎮座する「赤坂氷川神社」の境内地に実在します。都心の喧騒から切り離された広大な鎮守の森に抱かれ、樹齢数百年の大銀杏が茂る神聖な敷地の一角に、ひっそりと佇む白亜の建築物こそが櫻井邸です。
敷地面積は約520㎡(約157坪)。都内屈指の地価を誇る港区赤坂において、個人邸宅として150坪を超えるスペースを確保することは並大抵のことではありません。外観は無機質で近代的な白を基調としたデザインで統一されており、外部からの視線を完全に遮断する高い塀と強固なゲートに守られています。神社の木々と近代建築のコントラストは、通りを行き交う参拝者の間でも独特の存在感を放っています。
なぜ神社の敷地に民間の邸宅が建っているのかという点について、一部のネット言論では「便宜供与ではないか」といった根拠のない憶測が飛び交いました。しかし、登記関係を精査すればその真相は極めて明確です。この土地は宗教法人赤坂氷川神社を地主とする借地であり、櫻井氏が正当な賃借権(または地上権)を設定して建物を建築しています。神社仏閣が維持管理費用の捻出や境内地有効活用のために敷地の一部を定期借地として貸し出す手法は、歴史ある寺社において法的に確立された不動産運用の一環にすぎません。