『桜っ子クラブ』を語る上で欠かせないのが、メインMCを務めていたSMAPとの関係性です。当時はSMAPにとってもブレイク前夜の過酷な下積み期であり、中居正広、木村拓哉、稲垣吾郎、森且行、草彅剛、香取慎吾の6人が、コントや無茶振り企画に全力で挑んでいました。
アイドル冬の時代、歌番組が次々と終了するなかで、『桜っ子クラブ』は男性アイドルと女性アイドルが同じステージで笑いとパフォーマンスを競い合う画期的な実験場でした。SMAPのメンバーが体を張って笑いを取り、それにさくら組がアドリブで応じる掛け合いは、現在のバラエティ番組における男女混成トークの原型を作ったと評されています。
また、グループの音楽活動においても、現在まで歌い継がれる強力なキラーチューンが誕生しました。代表曲として知られる楽曲群は、アニメタイアップと深く結びついています。
- 『DO-して』:テレビアニメ『美少女戦士セーラームーンR』のエンディングテーマとしてメガヒットを記録。キャッチーなメロディと青春の甘酸っぱさを歌い上げた名曲。
- 『なにがなんでも』:テレビアニメ『クレヨンしんちゃん』の初期エンディングテーマ。森川美穂のカバーであり、エネルギー溢れるポップチューンとしてお茶の間に浸透。
- 『ラ・ソウルジャー(La Soldier)』:バンダイ版『美少女戦士セーラームーン』ミュージカルのテーマ曲。重厚なストリングスとドラマティックな世界観で、ファンから神曲と称賛される楽曲。
これらの楽曲は単なるアイドルソングに留まらず、90年代カルチャーを象徴するアンセムとして、現在もサブスクリプションやアニメ回顧特番で高い再生数を維持しています。