悠木碧のキャリアにおいて、作品のヒットと収益性がダイレクトに結びついた象徴的な例が『薬屋のひとりごと』と『原神』です。
『薬屋のひとりごと』における主人公・猫猫役は、緻密な心理描写と変幻自在な声の芝居が国内外で絶大な評価を獲得しました。アニメ本編のギャラ単体にとどまらず、関連する特番出演、コラボレーションCM、ドラマCD、オーディオブック、各種イベントへの登壇といった派生案件が爆発的に増加し、作品単体での付加価値が極めて高い収益を生み出しています。
一方、HoYoverseが展開する世界的人気オープンワールドRPG『原神』の女性主人公(蛍)役は、ゲーム業界特有の継続的収益をもたらしています。ソーシャルゲームや大規模オンラインゲームの音声収録は、アニメのような固定ランク制ではなく「ワード数単価(1ワードあたり数十円〜100円超)」や「拘束時間単価」で契約されるケースが一般的です。
『原神』のように定期的な大型アップデートや新シナリオ追加、イベントボイスが年単位で継続するタイトルでは、1回の収録で数十万〜数百万円規模のギャラが発生することも珍しくありません。さらに『Fate/Grand Order』(酒呑童子、沖田総司役など)をはじめとする複数タイトルのメインキャストを兼任していることが、盤石な年間売上を形作っています。