Q1:赤道直下では台風が絶対に発生しないというのは本当ですか?
A1:ほぼ事実です。台風の発生には海面水温の高さ(26〜27℃以上)だけでなく、集まった空気が渦を巻くための「コリオリの力」が不可欠です。赤道(緯度0度)ではコリオリパラメータが「ゼロ」になるため、上昇気流が発生しても渦としてまとまることができず、台風にまで発達しません。過去の気象庁の記録を見ても、緯度5度未満での台風発生は極めて稀です。
Q2:なぜ飛行機や長距離列車はコリオリの力で脱線したりコースを外れたりしないのですか?
A2:実際には飛行機や高速鉄道、さらには長距離の弾道ミサイルや射撃の弾丸にもコリオリの力は加わっています。しかし、鉄道の場合はレールの拘束力(垂直抗力)が圧倒的に強く、航空機の場合はフライトコンピューター(自動操縦システム)やパイロットが風やコリオリによる偏向をミリ単位で常に修正して飛行しているため、目に見える事故やコースアウトが起きることはありません。
Q3:南半球に行くと高気圧と低気圧の風の吹き方はどうなりますか?
A3:北半球とは完全に逆になります。南半球ではコリオリの力が「進行方向の左向き」に働くため、低気圧(台風・サイクロン)には風が「時計回り」に吹き込み、逆に中心から風が吹き出す高気圧では「反時計回り」に風が吹き出します。オーストラリアやニュージーランドの天気図を見ると、日本とは渦の向きが完全に反転していることが確認できます。