青井実アナウンサーのキャリアにおいて最大の転換点となったのが、2026年初頭に起きた一連の移籍劇と番組降板劇です。当時、NHKの看板報道番組『ニュースウオッチ9』のメインキャスターを務めていた青井氏は、突如として画面から姿を消し、視聴者に向けた正式な降板の挨拶もないまま局を去ることになりました。
事態の引き金となったのは、フジテレビの夕方帯番組『Live News イット!』への移籍情報が一部メディアで先行報道されたことでした。これとほぼ同時期に、局内で問題視されたのが親族企業における役員就任および役員報酬の受領問題です。報道各社および関係者の証言によると、青井氏は親族が経営する法人の役員に名を連ね、報酬を得ていたものの、NHKの就業規則で義務付けられている「兼職・副業の事前申請」を行っていませんでした。
公共放送の職員には厳格な中立性と服務規律が求められます。NHK側はこの兼職状態を服務規定違反と判断し、青井氏に対して厳重注意処分を下しました。局幹部との信頼関係の軋轢や、契約更新をめぐるタイミングのズレが重なり、結果として年度末を待たずに番組を事実上降板し、2026年2月をもって退局する運びとなったのです。長年築き上げたNHKのエースという座から、ある種のスキャンダルを伴う形での退社劇は、メディア業界に強烈な波紋を広げました。