大相撲の引退理由はなぜ?電撃発表の真相と断髪式・セカンドキャリア

大相撲の引退理由はなぜ?電撃発表の真相と断髪式・セカンドキャリア

大相撲の引退理由はなぜ?電撃発表の真相と断髪式・セカンドキャリアの真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

引退を決断した力士が土俵と完全に決別する最大の儀式が「断髪式」です。関取として実績を残した力士の場合、引退発表から概ね半年から1年半程度の期間を置いて「引退相撲」と銘打たれた興行が開催されます。

断髪式の日程と場所は、力士の実績と所属部屋の規模によって二極化します。幕内上位を長く務めた人気力士や横綱・大関経験者は、聖地である両国国技館を貸し切って開催されます。国技館での引退相撲は、土俵上で最後の一番を取る「引退相撲取組」や初切(しょっきり)、相撲甚句が披露され、クライマックスに断髪式が行われます。国技館を使用する場合、土俵周囲の砂かぶり席から2階イス席まで約1万人を動員する巨大興行となり、準備には莫大な費用と調整期間が必要です。

一方、十両在位が短かった関取や幕下力士の場合、都内のホテル宴会場や所属部屋の稽古場にて、関係者のみを集めたアットホームな断髪式が行われるのが一般的です。国技館での断髪式では、後援会長、スポンサー、親交のある著名人、師匠や親兄弟など総勢300〜400人が順番に土俵へ上がり、ハサミを入れていきます。そして最後に、師匠が力士の象徴である大銀杏(おおいちょう)を切り落とす瞬間、館内は静寂に包まれ、すすり泣く声が響きます。

現場を長年取材してきた報道関係者の手記にも、「ハサミが入るたびに少しずつ髷が小さくなり、最後に師匠の大きなハサミで大銀杏が切り離された瞬間、力士の背中がふっと小さく見え、一人の青年に戻る」という克明な描写が残されています。この儀式で集まるご祝儀や入場料収入は、第二の人生を始めるための貴重な元手(退職金の上乗せ)としての役割も担っています。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。