ネット社会における『クローズアップ現代』への評価は、常に激しい賛否の渦の中にあります。X(旧Twitter)やYahoo!ニュースのコメント欄、5ちゃんねる等で交わされるリアルタイムの反響を検証すると、現代の視聴者が公共放送の報道に何を求めているのかが鮮明になります。
賞賛の声として目立つのは、民放キー局がスポンサーへの配慮から及び腰になるテーマへの徹底追及です。旧ジャニーズ事務所を巡る性加害問題や、新興宗教と政治の癒着、貧困ビジネスの現場告発など、時間をかけて裏付けを取った調査報道が放送された際には、「民放には絶対に真似できない受信料の価値」「星アナの切り込みが逃げ場を塞いでいた」といった高評価がタイムラインを埋め尽くします。
一方で、ネット上では「テーマ選定に偏りがある」「制作陣の結論ありきで取材対象を誘導しているのではないか」という厳しい批判も根強く存在します。特に安全保障政策やエネルギー問題、ジェンダー論壇を扱う回では、左右双方の陣営からSNS上で猛烈なバッシングが巻き起こることが常態化しています。番組が掲げる「多様な視点」が、時にネットの分断社会においては「どっちつかずの曖昧さ」あるいは「特定の意図を持った世論誘導」と受け止められてしまう難しさに直面しています。