『20歳のソウル』実話の真相と市船ソウル誕生秘話|164人の奇跡

『20歳のソウル』実話の真相と市船ソウル誕生秘話|164人の奇跡

『20歳のソウル』実話の真相と市船ソウル誕生秘話|164人の奇跡の基本情報から最新動向までを徹底的にカバーしました。

大義さんの訃報を受け、深い悲しみに暮れる中で顧問の高橋健一先生はある強い想いを抱きます。「大義の旅立ちを、静かな涙だけで終わらせてはならない。あいつが愛した音楽、あいつが遺した『市船soul』でお見送りをしてやろう」。

しかし、通常の葬儀会場で大規模なブラスバンド演奏を行うことは前代未聞であり、非常識と受け取られかねない異例の試みでした。高橋先生は遺族に意向を確認し、快諾を得た上で、SNSを通じて現役部員や卒業生(OB・OG)に呼びかけを行いました。「楽器を持って、大義の告別式に集まってほしい」。

通夜・告別式が執り行われた2017年1月17日、船橋市内の斎場に集まったのは、大学生や社会人となった歴代の卒業生、そして現役部員を含む実に総勢164名にのぼる吹奏楽部員たちでした。平日にもかかわらず、遠方にいた仲間も仕事を休んで楽器を手に駆けつけたのです。

狭い式場に所狭しと並んだ164人が息を吸い込み、高橋先生のタクトが振り下ろされた瞬間、鳴り響いたのは大義さんが愛した市船サウンド、そして「市船soul」でした。すすり泣きが響いていた斎場は、魂を揺さぶる爆音のファンファーレによって、あたかも超満員のスタジアムのような熱気に包まれました。涙でマウスピースを濡らしながら吹き切った164人の演奏。それは一人の青年の生きた証を称え、天国へと力強く送り出した「奇跡の告別式」として、関係者の胸に永遠に刻まれることになりました。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。