SNSやネット広告で頻繁に目にする「ブリーチなしで叶うピンクベージュの透明感」という謳い文句には、現場の美容師が指摘する知っておくべき前提条件が存在します。結論から言えば、現在の髪の明るさ(アンダートーン)が8〜10トーン以上のベースであれば、ブリーチなしでも光に透けるような柔らかなピンクベージュを表現することが可能です。
しかし、一度もカラーをしていないバージン毛や、4〜6トーンの暗髪からブリーチなしの1回染めで施術した場合、発色するのは「ほんのりピンク味を感じるナチュラルブラウン」にとどまります。InstagramやTikTokで見かけるような、白みがかったペールピンクや透き通るようなミルクティー感のあるピンクベージュは、基本的に14トーン以上のブリーチ履歴が必要です。
ブリーチなしで最大限の透明感を引き出す裏技として、サロン現場では「ダブルカラー(ブリーチを使わず、最も明るいライトナーでベースを明るくしてから色を重ねる手法)」が主流となっています。これによって、ダメージを最小限に抑えつつ、ブリーチなしの限界を超えた柔らかさを手に入れられます。