強豪大学野球部へ入部するためのルートは、一般入試を除けば大きく分けて「スポーツ推薦」「総合型選抜(旧AO入試)」「指定校推薦」「セレクション(練習会)」の4つが存在します。かつてのような「甲子園に出ていれば誰でも無条件で合格できる」時代は終わりを告げています。
第一に、スポーツ推薦 基準における学力要件の厳格化です。文部科学省の指導方針や各大学のコンプライアンス強化に伴い、多くの私立名門校で「全体の評定平均3.0以上(大学・学部によっては3.5以上)」が出願の必須条件として課されるようになりました。どれほど高校通算本塁打が多くても、高校時代の通知表に「2」が並んでいれば推薦枠の土俵にすら上がれません。
第二に、セレクション 参加条件のクローズド化と実技水準の高さです。夏休み期間中に開催される練習会やセレクションは、一般公募形式をとっている大学もありますが、名門校の実態は「高校の野球部監督を通じた完全打診制」が主流です。実技テストの足切りラインは年々跳ね上がっており、投手であれば最速140km/h台中盤以上の球速と確実な制球力、野手であれば遠投100m以上・50m走6秒2以内・高校通算20本塁打前後の長打力が一次審査通過の目安となっています。