野沢といえば、言わずと知れた野沢菜の発祥地。麻釜の熱湯で野沢菜を茹で上げる「お菜洗う」の風景は、冬の風物詩として知られる。だが、食のアップデートはそれだけに留まらない。
地元の伝統野菜を使った精進料理の知恵を応用し、近年急増するヴィーガンやベジタリアンの旅行者に向けた本格的なプラントベースフードの開発が加速している。村内の食堂や最新の居酒屋では、地元の湧き水と米で作られたクラフトビールや自慢の銘酒が振る舞われ、国境を超えた美食家たちの胃袋を満たしている。伝統の味と多様な食文化の融合が、新しい食の魅力を生み出していた。