石破首相の模型製作における腕前は、モデラー界隈からも極めて高い評価を受けています。幼少期からの模型製作歴は50年以上に及び、特に愛着を寄せるのが静岡が生んだ世界的模型メーカータミヤ(TAMIYA)の製品です。
石破氏の製作スタイルは、説明書通りに組み立てるだけの「素組み」では終わりません。過去のメディアインタビューや自著・手記で明かされたそのこだわりは、熟練の職人を彷彿とさせます。
とりわけ定評があるのが、戦車や戦闘機のリアリズムを極限まで引き出す塗装技術です。プラスチックの光沢を抑える下地塗装から始まり、実戦での過酷な環境を再現する「ウェザリング(汚し塗装)」、パーツの陰影を強調する「スミ入れ」まで、筆とエアブラシを使い分けて緻密に仕上げます。
「本物の兵器は工場から出荷されたピカピカの状態で戦場にいるわけではない。泥や排煙、オイルの滲み、キャタピラの摩耗があってこそ、その兵器が背負う運命が見えてくる」という本人の言葉通り、歴史的背景や現場の運用状況を反映させた考証の深さが、その作品に圧倒的な説得力を与えています。