結末で人間になったポニョと宗介は、その後どのような関係を築いたのでしょうか。作中では魔法を捨てて人間となったポニョが宗介と手をつなぎ、日常へと戻っていく姿で幕を閉じます。
宮崎駿監督の構想や関係者の証言によると、「ポニョは魔法の力を完全に失い、普通の女の子として宗介と共に成長していく」とされています。かつて世界を揺るがした魔法の少女も、思春期を迎えれば普通の人間と同じように悩み、宗介との関係も幼少期の無垢な約束から、現実的な人間同士の絆へと再構築されていくことになります。
宗介役を演じた声優・土井洋輝氏の現在
当時、宗介の声を等身大の瑞々しさで演じ切ったのが、子役の土井洋輝(どい ひろき)氏です。公開当時8歳だった土井氏は、宮崎監督から直接細やかな演技指導を受け、宗介の純粋さと芯の強さを見事に表現しました。
その後、土井氏は学業に専念するために芸能界を一線から退き、一般の道を歩んでいます。過度な芸能活動に染まっていなかった当時の自然体な少年ボイスだからこそ、宗介というキャラクターに唯一無二の生命感が吹き込まれ、今なお色褪せない名演として語り継がれています。