実機を目にする機会が限られているにもかかわらず、日本国内でバケットホイールエクスカベーターの知名度が一気に跳ね上がった背景には、ホビー市場での大ヒットがあります。象徴的な存在が、2016年にレゴ社から発売されたフラッグシップモデル「レゴ テクニック バケットホイール掘削機(#42055)」です。
総パーツ数3900個を超え、モーターと連動した複雑な遊星歯車機構によって、巨大ホイールの回転、ベルトコンベアの駆動、上部構造体の旋回をすべて実機同様に再現したこのキットは、大人のエンジニア層や模型愛好家から絶大な支持を集めました。精密なギアの噛み合わせによって巨大な質量をコントロールする工学的面白さは、デジタル全盛の現代において「動く機械仕掛けの極致」として再評価されています。
模型ファンコミュニティやSNS上では、市販キットの組み立てに留まらず、3Dプリンターを用いた自作カスタムや、モーターを追加してラジコン化(完全自走化)する愛好家が多数登場しており、単なる建設機械を超えた「メカニックアート」としての地位を確立しています。