ロードサービスの最前線であるJAF(日本自動車連盟)の統計によると、毎年寄せられる年間200万件以上の救援要請のうち、「操作ミス・始動不能」に関する出動は上位の常連です。その中には「ハンドルが一切動かず、エンジンも始動できない」というステアリングロックの勘違いトラブルが相当数含まれています。
現場を取材する整備士やロードサービス隊員からは、以下のようなリアルな証言が寄せられています。
「月曜日の朝や連休明けに『車が完全に故障した』と慌てて電話をかけてくるお客様が非常に多いです。現場に到着してハンドルを少し揺らしながらスタートボタンを押すと一瞬で復旧するため、お客様自身が『えっ、これだけですか?』と拍子抜けされるのが定番のパターンとなっています」(大手ディーラー主任整備士)
特にハイブリッド車やEVが増加した昨今では、セルモーターの回転音がしないため、インパネに表示される「ハンドルを回しながらスイッチを押してください」という警告メッセージを見落とし、バッテリー上がりと混同してしまうケースが目立ちます。