近年ますます人気が高まるなか、快適に過ごすための最大の鍵は「入館のタイミング」にある。現地での取材と定点観測から浮かび上がったのは、明確な人の波だ。
最も混み合うのは土日祝日の16時から19時にかけて。近隣のレジャー施設からの帰宅客と近隣住民の夕食前入浴が重なるゴールデンタイムで、駐車場や洗い場には一時的な待ち列ができる。サウナ室の前に並びが発生するのもこの時間帯だ。
では、最も贅沢な湯浴みを楽しめる狙い目はいつか。答えは「平日の午前10時から13時」、そして「日曜日の20時以降」である。
平日の午前中は、常連のシニア層が静かに湯を愉しむ穏やかな空気が流れており、源泉掛け流し浴槽を独り占めできる瞬間すらある。また、休日の夜遅い時間帯は家族連れが一気に引き揚げるため、夜風に揺れる木々を眺めながら静寂の中でととのうことが可能だ。混雑を巧みに回避し、湯の鮮度をダイレクトに味わうことこそ、通が実践する最高の過ごし方だ。