パンダのしっぽは、単なる飾りではありません。野生下で生きていくための情報伝達と衛生管理の重要器官として機能しています。
しっぽの内側、肛門のすぐ近くには「肛門腺」と呼ばれる分泌腺が存在します。パンダはこの分泌液を岩や木の幹にこすりつけることで、自分の縄張りや繁殖期のアピールを行います。このとき、しっぽがまるで刷毛(ハケ)のような役割を果たし、においを広範囲に塗り広げるのです。さらに、座ったときにデリケートな肛門周辺を泥や冷気から保護するフタの役割も担っています。
体全体が白黒に分かれている理由については、雪景色や竹林の明暗に紛れるカモフラージュ効果とされていますが、お尻周りが白いことで、仲間に対して背後からの視認性を高めつつ、過度な刺激を与えない効果があると考えられています。