Q1:新幹線1両を製作するのにかかる期間と費用はどれくらいですか?
A1:車種や発注ロットによって異なりますが、構体製作から艤装、検査まで実際の製造期間は約1年から1年半を要します。費用は1両あたりおよそ2億5,000万〜4億円で、東海道新幹線などの16両編成をまるごと新造した場合は、1編成で約40億〜50億円規模のプロジェクトとなります。
Q2:先頭車両の「叩き出し」は今でも行われているのですか?
A2:現在も行われていますが、役割が変化しています。量産車両の基本的な形状出しは高精度な油圧プレスや大型NC工作機械による自動加工が主流です。しかし、新型試験車両(ALFA-Xなど)の極めて複雑なノーズ形状の成形や、量産時の微細な歪み調整、連結器カバー周辺の複雑なパーツ製作において、山下工業所をはじめとする熟練職人の手作業による「打ち出し板金」技術が今なお決定的な役割を果たしています。
Q3:一般人が新幹線の製造工程を直接見学することは可能ですか?
A3:日立製作所笠戸事業所や川崎車両などの民間製造工場は、防犯および知的財産保護のため、一般向けの見学ツアーは常時開催していません。ただし、JR東海「浜松工場」で定期的に開催される「新幹線なるほど発見デー」や、JR東日本・JR西日本が開催する車両基地一般公開イベント(事前抽選制)に応募することで、車体の分解検査や台車組み立て、車体の吊り上げ作業など、製造現場に極めて近いメンテナンス現場を間近で見学することができます。