放送開始直前までストーリーも登場人物の役柄も明かさない。徹底した情報遮断作戦もまた、現代のマーケティングにおいて極めて異例だった。あえて「前情報ゼロ」でスタートを切ったことで、視聴者の好奇心は一気に爆発。1話目からSNSは未知のストーリーに対する興奮で埋め尽くされた。
「別班」「テント」「モニター」といった謎めいたキーワードが飛び交い、登場人物の些細な仕草や小道具の色ひとつまでが徹底的に分析された。放映翌日のオフィスや学校では「昨日の見た?」が合言葉となる。リアルタイムで体験することの価値を、このドラマは鮮やかに取り戻してみせたのだった。