国民的行事とまで称されたAKB48選抜総選挙の歴史は、彼女たちの葛藤と成長の歴史そのものでもある。太田プロダクション所属のトップメンバーをはじめとする強力なライバルたちがひしめき合う中、渡辺麻友と柏木由紀は常に上位争いを繰り広げた。2014年、渡辺麻友が念願の1位を獲得したシングル『心のプラカード』のセンターを務めた際、誰よりも近くで祝福し涙を流したのが柏木由紀だった。
ライバルでありながら、相手の勝利を心から喜び合える関係。順位という酷な数値で評価される厳しい環境下にあって、ふたりの友情が歪むことは一度もなかった。競い合うことで高め合い、共にAKB48という巨大な看板を背負い続けたふたりの姿は、グループの歴史における黄金時代を象徴している。