美白内服のブームが過熱するなか、美しくありたいという願望が「不安解消のための過剰な医療消費」へとすり替わってしまうケースが後を絶ちません。サプリメントや内服薬に過度の万能感を投影する心理的依存から脱却し、冷静かつ論理的に自身の適性をジャッジする必要があります。
併用を推奨できる人の条件
- 30代〜50代で、両頬に輪郭が曖昧なモヤモヤした薄茶色のシミ(肝斑)が目立ってきた人
- 美容クリニックでレーザー治療やIPL(光治療)を受けており、施術後の炎症後色素沈着(PIH)を予防したい人
- 過去に紫外線ダメージを強く受け、肌のくすみや色ムラを内側から根本的にトーンアップさせたい人
- 1日2〜3回、食後に決まった用法用量を最低2〜3カ月間コツコツと継続管理できる人
使用を避けるべき、または極めて慎重になるべき人の条件
- 低用量ピル等の女性ホルモン製剤を常用している人、または重度の喫煙習慣がある人(血栓リスク管理が最優先)
- 過去に心筋梗塞、脳梗塞、深部静脈血栓症の既往がある、または近親者に血栓症患者がいる人
- 慢性的な腎機能障害を抱えている人(トラネキサム酸の排泄が遅延し体内蓄積の危険性あり)
- 胃潰瘍や慢性胃炎など、重度の消化器疾患を抱えている人
- 即効性を求め、数日や1〜2週間で劇的な変化がないと焦って用量を増やしてしまう傾向のある人
美容医療やインナーケアは、自身の健康と安全という揺るぎない土台の上にしか成り立ちません。安易な自己診断やネット通販の個人輸入に頼ることなく、まずは信頼できる皮膚科専門医の診察を受け、血液検査等の安全確認を経た上で正しい処方を受ける姿勢こそが、美肌への最短ルートとなります。