大手美容医療相談掲示板やSNS、知恵袋などのコミュニティを分析すると、鼻のてっぺんニキビに苦しむ人々の切実な声が数多く見受けられます。「鼻の頭がトナカイのように赤く腫れ上がり、外出するのが恥ずかしい」「芯を出せば治ると思って爪で挟み込んだら、翌朝倍の大きさにパンパンに膨れ上がって激痛で涙が出た」といった深刻な告白が後を絶ちません。
都内の皮膚科専門医を訪れた20代男性患者の手記には、自己処理による生々しい後悔が綴られています。
「最初は小さな白い点だったんです。早く治したい一心で、消毒もせず安全ピンと指先で力任せに押し出しました。プチッと音がして白い脂が出たので安心していたら、夜半からズキズキと脈打つような激痛が始まりました。翌朝には鼻全体が赤紫に鬱血して熱を持ち、触れることすら不可能に。医師からは『典型的な面疔。潰したことで細菌を奥へ押し込み、皮下組織が壊死しかけている』と厳しく叱責されました」
多くの人が犯してしまう致命的な過ちが、コメド(面皰)の圧出と化膿した膿瘍の破壊を混同することです。角栓が詰まっただけの初期白ニキビであれば専用の器具で清潔に排出する処置もありますが、赤く腫れて芯が痛む段階では、組織内部はすでに毛細血管が破綻した炎症の戦場と化しています。そこへ外圧を加える行為は、組織破壊を深部に広げ、将来的に消えないクレーター状の瘢痕や毛細血管拡張症(消えない赤み)を自ら刻み込む行為に他なりません。