千歳市の工業団地の建設現場を訪れると、大型クレーンが絶え間なく動き回る熱気に圧倒される。2027年の本格量産を目指すラピダス計画は、総投資額5兆円超とも言われる超大型事業だ。周辺にはすでに数十社に及ぶ半導体関連企業が進出を決定し、地価の上昇と雇用創出の効果は周辺自治体にも波及し始めた。
道庁関係者が明かす。「鈴木知事は自ら中央省庁や海外企業へ足を運び、インフラ整備のための国費投入を直判で勝ち取ってきた。このスピード感は、これまでの道政には見られなかった特徴だ」。だが、急速な開発には歪みも生じている。半導体工場に必要な膨大な「工業用水」の確保や、大量の技術者・作業員を受け入れるための住宅不足、幹線道路の渋滞など、地元自治体が抱える現実的な負担は日増しに重くなっている。