映画『告白』で見せた、あどけなさと狂気が交錯する眼光。あの強烈な残像を覚えている映画ファンは多いはずだ。当時まだ10代半ばだった少年は、圧倒的な緊張感が漂う現場で、ベテラン俳優たちに引けを取らない異彩を放っていた。
早熟な天才として持ち上げられるのは容易い。だが、彼は安易なスポットライトの渦に流されなかった。テレビドラマや映画、独立系の短編作品、舞台演劇に至るまで、泥臭く現場を踏み続けた。ときに癖のある悪役を、ときに孤独を抱えた青年を。一つひとつの役に深く潜り込み、自らの引き出しを増やしていった過程こそが、現在の揺るぎない演技力の骨格を形作っている。