ネット上の掲示板やSNS動画では「水滴を飛ばすために傘を激しくバサバサ開閉させる」「閉じた後に先端を持って雑巾のように強く絞る」といった誤ったたたみ方が紹介されていることがあります。しかし、山岳ギア開発関係者やリペア技術者の視点から見ると、これらは親骨のカーボンファイバーや接続金具の寿命を縮める危険な行為です。
カーボン骨はしなやかで風を受け流す弾性に優れていますが、「ねじれ方向の強い外力」や「関節部の挟み込み」に対してはデリケートです。傘のヒダが骨に巻き込まれた状態のまま強引にロクロを引き下げたり、無理やり絞り込んでケースにねじ込んだりすると、関節のヒンジリベットに過度なトルクがかかり、金属疲労による変形や骨折を引き起こします。
万が一骨が曲がったり折れたりした場合でも、傘を丸ごと買い換える必要はありません。モンベルでは折りたたみ傘の修理(骨交換)を全国の直営店舗および公式オンラインカスタマーサービスで受け付けています。親骨1本の部分交換であれば、数百円から千円台前半程度の良心的なパーツ費用と工賃で熟練スタッフが再生してくれます。道具を使い捨てにせず、リペアしながら10年以上愛用できる点こそが、同社のアウトドアスピリットの真骨頂です。