西鉄バスジャック事件の痛ましい教訓を受け、国土交通省および公益社団法人日本バス協会は、全国の路線バス・高速バスに対して抜本的な防犯システム導入を義務付けました。
最も代表的な設備が「行先表示器のSOS表示機能」です。運転席に隠された非常スイッチが押されると、車外のLED表示器に「SOS」「緊急事態発生」「警察に通報してください」といった文字が交互に点滅表示されます。同時に、車体外部のハザードランプが通常とは異なる特殊なリズムで高速点滅し、周囲のドライバーや歩行者に異常を知らせます。
さらに現在では、以下のような高度防犯装備が標準化されています。
- ドライブレコーダー連動型リアルタイム通報:非常ボタン押下と同時に、車内の映像と音声、GPS位置情報がバス会社の運行管理センターおよび警察本部へリアルタイム送信されるシステム。
- 運転席防犯仕切り板(防犯ガラス・ガード):刃物による後方からの不意打ちを防ぐため、強化プラスチックや防弾仕様のクリアパネルを設置。
- 車内非常通報ボタン:乗客が犯人に気付かれずに異常を知らせることができるよう、座席付近や降車ボタンの一部に特殊操作による通報機能が組み込まれている車両も存在。