片岡鶴太郎氏の1日は、世間が深い眠りについている深夜から動き出します。そして午前7時前後にようやく運ばれるのが、彼にとって1日唯一のエネルギー補給となる「朝食」です。自著やメディアの密着取材で明かされた食事内容の詳細まとめを確認すると、徹底的に計算された自然食の構成が浮かび上がります。
食卓に並ぶのは、季節の生野菜、果物、温野菜、海藻、豆類、発酵食品を軸とした約10品目を超える彩り豊かな御膳です。動物性タンパク質(肉類)は基本的に避け、主食には玄米や雑穀米、あるいは少量の全粒粉パンが添えられます。特筆すべきは、チアシードやヘンプシードといったスーパーフード、胡麻やナッツ類、自家製の味噌汁や梅干しなど、腸内環境を整える栄養素が緻密に組み込まれている点です。
さらに世間を驚かせたのが、その食事にかける異常なまでの時間の長さです。片岡氏は一口あたり100回から200回以上噛み砕き、唾液と完全に混ぜ合わせてペースト状にしてから飲み込みます。これによって内臓への消化負担を極限まで減らし、少量かつ植物性の食材から最大限の栄養を吸収するシステムを身体内部に構築しています。彼にとっての食事は、空腹を満たす作業ではなく、自然界の命と対話し自らの細胞へ感謝を捧げる「神聖な儀式」に他なりません。