ペトロナスツインタワー傾きの真相と施工秘話!2026年最新観光ガイド

ペトロナスツインタワー傾きの真相と施工秘話!2026年最新観光ガイド

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ペトロナスツインタワーの建設史を語る上で欠かせないのが、日韓両国の有力ゼネコンが競い合ったドラマチックな施工背景です。1990年代、当時のマハティール首相が掲げた「ビジョン2020(先進国入り計画)」の象徴として構想された本プロジェクトは、工期の遅延が一切許されない国家至上命題でした。

リスク分散と工期短縮を狙ったマレーシア政府は、2棟のタワーを別々のJV(共同企業体)へ発注する異例のコンペティションを実施します。

  • タワー1(北西側):日本の準大手ゼネコンであるハザマ(現・安藤ハザマ)を中心とする共同企業体が受注。日本の徹底した安全管理、工程遵守、綿密な品質管理ノウハウが惜しみなく投入されました。
  • タワー2(南東側):韓国のサムスン物産を中心とする共同企業体が担当。超高層ビル建設のスピード施工で名を馳せていたサムスンは、先行していたハザマ側の工程に猛追を仕掛けました。

当時、現場では連日24時間態勢で突貫工事が進められ、双方の現場監督や作業員の間には張り詰めた緊張感が漂っていました。サムスン側が尖塔(ピナクル)の取り付けをハザマよりわずかに早く完了させ「一番乗り」を果たしたというエピソードは有名ですが、そのスピード競争の過程で発生した垂直誤差補正のニュースが、前述の「傾き疑惑」へと直結してしまった側面は否めません。互いの技術力と意地がぶつかり合った結果、予定工期内に世界一の超高層ビルを完工させた事実は、アジアの土木建築史に残る特筆すべき到達点です。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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