1992年1月から放送されたフジテレビ系ドラマ『愛という名のもとに』(脚本:野島伸司、出演:鈴木保奈美、江口洋介、唐沢寿明、別所哲也、中野英雄、財前直見、かほる)は、最高視聴率32.6%を記録する社会現象となりました。
大学のボート部仲間7人が社会に出て直面する挫折、エリート社会のプレッシャー、不倫、自殺未遂といった重厚でシリアスなテーマに対し、「悲しみは雪のように」のメロディは単なるBGMを超えた救済の役割を果たしました。
バブル経済が崩壊し、先行き不透明な不安に包まれ始めた90年代初頭の日本社会において、若者たちが抱えた「理想と現実の乖離」に、この楽曲の持つリアリズムと優しさが完璧にシンクロしたのです。メディアミックスによる相乗効果の見本として、テレビ史・音楽史双方に刻まれる金字塔となりました。