旅行者の行動指標である食べログやGoogle マップのスコアを見れば、平良商店がどれほど異常な支持を集めているかが一目瞭然だ。レビュー数が数百件、数千件と積み上がるにつれて評価が平均値へ収斂していくのが飲食業の常だが、同店は常に高いアベレージを維持し続けている。
画面越しに並ぶ絶賛の言葉は、味の良さだけで勝ち得たものではない。厨房から客席へ注がれる店員の細やかな目配り、清潔に保たれた調味料入れ、どれほど混み合っていても雑にならない丼の盛り付け。観光バブルに浮足立つことなく、一杯の丼に対して誠実であり続ける姿勢を、利用者は肌で感じ取っている。アルゴリズムが弾き出す数字の裏には、人間味に満ちた泥臭い現場のプライドが宿っている。