ちひろ美術館・東京では、所蔵する約9,500点におよぶいわさきちひろの作品・資料を中心に、年間を通じてテーマを変えた企画展が展開されています。最新の展示企画では、初期のデッサンから晩年の代表作まで、画材や技法の変遷を辿る構成が注目を集めています。
鑑賞時に見逃せない核となる見どころは以下のポイントです。
- 復元アトリエ:ちひろが実際に使っていた机、愛用の絵の具、資料本、レコードなどが生前の配置のまま忠実に再現されています。作品が生み出された瞬間の空気感を追体験できる貴重な空間です。
- 水彩にじみ技法の原画展示:輪郭線を描かずに水と絵の具のにじみだけで子どもの柔らかな肌や感情の揺らぎを表現した原画は、印刷物では味わえない繊細なグラデーションと紙の質感を間近で確認できます。
- 世界の絵本画家コレクション:ちひろの作品だけでなく、アジアや東欧をはじめとする世界の優れた絵本画家の作品展も同時開催されており、国際的な絵本文化の広がりに触れることができます。
展覧会は約2〜3か月ごとに展示替えが行われるため、訪れる時期ごとに全く異なるちひろの世界に出会えるのが大きな特徴です。