視聴者の間でもっとも多くの混乱を生み、作中で主人公たちを絶望の淵へ突き落としたのが「ジュンサンとユジンの近親相姦疑惑」です。二人の結婚が決まりかけた第17話前後、母カン・ミヒから「ジュンサンの父親はチョン・ヒョンス(ユジンの実父)である」と告げられ、二人は自分たちが異母兄妹であるという残酷な宣告を受けることになります。しかし、この主張は決定的な事実誤認であり、カン・ミヒがついた身勝手な嘘でした。
報道各社の解説やドラマの公式設定資料が示す血縁の全容は以下の通りです。かつて若き日のカン・ミヒはチョン・ヒョンスを深く愛していましたが、ヒョンスはユジンの母を選び結婚しました。失意の底にあったミヒを優しく慰め、一夜の過ちを共にした相手こそが、当時からミヒに想いを寄せていたキム・ジヌ(サンヒョクの父)でした。その結果として身ごもった子がジュンサンだったのです。
客観的な血縁関係を整理すると、以下の動かしがたい事実が判明します。
- ジュンサンとユジン:血縁関係は一切なし(完全な他人)。
- ジュンサンの実父:キム・ジヌ教授(チョン・ヒョンスではない)。
- ジュンサンとサンヒョク:父親を同じくする正真正銘の「異母兄弟」。
カン・ミヒは「自分が生涯愛したヒョンスの子であってほしい」という妄執と、過去の過ちを隠蔽したいエゴイズムから、息子ジュンサンに対して残酷な虚偽を刷り込みました。DNA鑑定の事実を知ったサンヒョクが、かつて恋敵として憎んだジュンサンに対し「ユジンを連れて早く遠くへ行け」と告げる場面は、血の因縁を超えた魂の和解として多くの視聴者の涙を誘いました。