日本芸能史において、これほど世間を驚かせた電撃婚は類を見ません。二人の出会いは、2009年に放送されたフジテレビ系連続ドラマ『アタシんちの男子』での初共演に遡ります。当時から山本耕史は彼女の芯の強さと透明感に強い関心を寄せていましたが、ドラマ終了時に連絡先を尋ねた際、渡されたのは堀北真希の個人番号ではなく所属事務所の代表電話番号だったという有名なエピソードが残っています。
転機が訪れたのは、2010年のスペシャルドラマ『わが家の歴史』での夫婦役共演を経て、2015年5月に上演された舞台『嵐が丘』での再会でした。激しい愛憎劇を演じる恋人役(ヒースクリフとキャサリン)として稽古を重ねる中、山本耕史は堀北真希の控えめながらもストイックな女優魂に改めて心を奪われます。共演中、山本耕史は彼女の楽屋に手紙を届け続け、その総数は約40通に達しました。返信はほとんどなかったものの、稽古の終盤には少しずつ言葉を交わす関係へと変化していきます。
ドラマのような結末を迎えたのは、舞台の千秋楽でした。連絡先をようやく交換した直後、堀北真希が仕事で京都へ向かうことを知った山本耕史は、「会えるかどうかわからないが、乗るならこの便しかない」と勘を頼りに指輪をポケットに忍ばせ、東京駅発の東海道新幹線へ乗り込みました。奇跡的に同じ車両で彼女を見つけ出し、隣に座って放った言葉が「交際じゃなくて、結婚しましょう」というプロポーズでした。こうして、事前の交際期間を一切挟まない「交際0日婚」が2015年8月に成立したのです。