頭上を飛ぶISSの内部では、今この瞬間も宇宙飛行士たちが最先端の科学実験と保守作業に従事しています。日本の宇宙開発現場においても、大きな世代交代と新たなフロンティアへの挑戦が加速しています。
2023年に選抜された諏訪理宇宙飛行士と米田あゆ宇宙飛行士は基礎訓練を修了して正式にJAXA宇宙飛行士として認定され、ISS長期滞在ミッションや月面着陸ミッションを見据えた高度な技術訓練に突入しています。ベテラン飛行士が培ってきた「きぼう」運用技術を受け継ぎ、次世代の日本人宇宙飛行士がステーションのロボットアームを操り、船外活動を行う姿が再び見られる日も目前です。
そんな「きぼう」の姿を、スマートフォンやデジタルカメラで記念に残したいというニーズも急増しています。天体写真家や現場カメラマンが実践している、失敗しない撮影のコツをまとめました。
- 三脚による完全固定が絶対条件:ISSは高速で移動するため、シャッターを数秒から数十秒間開け放つ「長時間露光(バルブ撮影)」を行います。手持ち撮影では激しくブレてしまいます。安価なもので構わないので、必ず三脚や固定台を用意してください。
- スマホの「夜景モード」や星空撮影アプリを活用:最新のスマートフォンであれば、標準の夜景モードや「プロモード」「マニュアル撮影」でシャッタースピードを4〜10秒程度に設定します。ISSが綺麗な1本の白い光の筋(光跡)となって写り込みます。
- ISO感度と露出のバランス:都市部では街明かりによる白飛びを防ぐため、ISO感度は100〜400程度に抑え、絞りはF2.8〜F4前後に設定します。背景の星座や街並みのシルエットと組み合わせることで、情緒あふれる「星景写真」に仕上がります。