視聴者が最も惹きつけられる要素の一つが、メディアや雑誌対談で見せる「飾らない仲良しエピソード」です。女性誌『FRaU』などでのインタビュー対談では、互いの意外な一面を嬉々として暴露し合う姿が幾度となく捉えられてきました。質問に対して同時に同じ答えを返したり、綾野剛が星野源を「源ちゃん」と慕い、星野が綾野を「剛くん」と呼びながら優しく包み込む姿は、ファンの間でも語り草となっています。
しかし、その仲の良さは単なる「仲良しごっこ」ではありませんでした。象徴的な出来事として報道各社でも大きく取り上げられたのが、ドラマ『MIU404』撮影現場で起きた「限界です事件」です。
夏の酷暑の中、全力疾走と激しいカーアクション、長台詞が連続する過酷なロケ現場。伊吹役として幾度も全力疾走を重ねていた綾野剛は、肉体と精神が限界点に達した瞬間、監督ではなく相棒である星野源に向かって「源ちゃん、もう限界です!」と叫んだと伝えられています。これに対し、星野源は即座にその限界を受け止め、現場の空気感を和らげつつ綾野を全力でケアしたといいます。
誰にでも弱音を吐けるわけではない綾野剛が、カメラの前で己の極限をさらけ出せた相手こそが星野源でした。このエピソードは、二人の絆が表面的な馴れ合いではなく、過酷な現場を共に戦い抜く戦友としての「絶対的な心理的安全弁」に根ざしていることを物語っています。
また、深夜ラジオの金字塔『星野源のオールナイトニッポン』に綾野剛がゲスト出演した際の一幕も、二人の関係性の深さを裏付けました。生放送のスタジオに現れた綾野剛は、普段のクールなパブリックイメージを完全に脱ぎ捨て、星野への惜しみない愛と感謝を吐露。プライベートでのやり取りを明かしながら、まるで少年のように笑い合う二人の肉声は、リスナーに対して関係性の偽りのなさを強く印象づけました。