さらに業界を騒がせているのが、企画初期におけるアニメーション監督・新海誠の関与に関する噂だ。実写映画でありながら、新海が得意とする光の捉え方や都市の孤独感といった叙情的なインスピレーションが、本作の美術コンセプトに色強く反映されているという。色彩設計の端々に漂うどこか切なく美しい余韻は、彼の美学と見事に共鳴している。
これを支える製作プロダクションの陣容も規格外だ。邦画大手の東宝と、ハリウッドの世界的メガスタジオであるワーナー・ブラザースがタッグを組むという異例の共同製作体制が敷かれている。国内の緻密な描写力と、海外の巨大な資本・技術力が融合することで、かつてないスケール感の映像美が結実しようとしている。