あのセンセーショナルなフレーズを世に放ち、一大ムーブメントを巻き起こした立役者こそ、子役から実力派俳優へと見事な成長を遂げた寺田心だ。少年特有の甲高い声で叫ばれる感情豊かな演技は、視聴者の心を一瞬で掴んだ。当時、SNSや動画投稿サイトのYouTubeでは彼の迫真の表情を真似たパロディ動画が大量に投稿され、再生数は数百万回を突破。単なるテレビCMの枠を超え、若年層を中心に巨大なネットミーム・流行語へと昇華していった。
制作陣が狙ったのは、優等生キャラクターとしての彼のイメージと「本がない」という異常事態のギャップだ。ブックオフテレビCMシリーズの中でも、この演出は異例の成功を収めた。感情を爆発させる彼のアドリブ感あふれる演技力があったからこそ、視聴者は嫌味を感じることなく、企業側の意図した自虐メッセージをストレートに受け取ることができたのだ。