釣り針には大きく分けて、管(アイ)が付いている「カン付き針」と、平らな板状の耳がある「たたき針(平打ち針)」の2種類が存在します。針の構造によって適合する結び方が根本から異なるため、まずは手持ちの針のタイプを見極める必要があります。
1. たたき針結び方(エサ釣り・フカセ・胴突き仕掛けの基本)
チヌ針、グレ針、丸セイゴ、アジ針など、エサ釣りで使用される針の多くは「たたき針」です。管がないため、針軸(シャンク)に直接ハリスを巻き付けて固定するハリス結び方をマスターする必要があります。
【外掛け結び(初心者向け簡単結び方)】
手元が見えにくい夜釣りや船上でも素早く結べる定番ノットです。
- ハリスを針軸に沿わせ、針先側に折り返して楕円形のループを作ります。
- 余り糸(端糸)を針軸と本線の両方に重ねながら、チモト(耳)側から針先側に向かって5回〜7回隙間なく巻き付けます。
- 巻き終わったら、端糸を最初に作ったループに通します。
- 結び目を湿らせた後、本線と端糸をゆっくり引き絞り、チモトのギリギリまで結び目をスライドさせて強く締め込みます。
【内掛け結び(プロが愛用する高強度ノット)】
外掛け結びよりも結び目がコンパクトに収まり、巻き付けた糸の内側を本線が通るため、すっぽ抜けに対して極めて強い結束力を誇ります。
- 針軸に沿って大きなループを作り、針軸とハリス本線をループの内側で挟み込みます。
- 端糸をループの内側にくぐらせながら、針軸と本線を一緒に5回〜6回巻き込んでいきます。
- 巻き終わりの端糸をつまみながら本線をゆっくり引き、ループを縮めて仮締めします。
- 湿らせてから本線を本締めし、結び目をチモトへ移動させます。
2. カン付き針結び方(ルアーフック・大物泳がせ・ジギングアシスト)
太いラインを使用する青物狙いや、ルアー用のシングルフックに多いのが「カン付き針」です。アイ(穴)にラインを通すため、ルアーフィッシングで用いられるノットがそのまま活用できます。
【パロマーノット(結束強度95%超の最強ノット)】
構造が極めてシンプルでありながら、数あるノットの中でも圧倒的な結束強度を叩き出すのがパロマーノットです。
- ラインを2重(ダブルライン)にし、先端をカン(アイ)に通します。
- 通したダブルラインで、本線側と一緒にシンプルな「ひとつ結び(固結び)」を作ります(※この段階ではまだ締め込まない)。
- できたループの輪の中に、針全体をくぐらせます。
- 結び目に潤滑剤や水分をしっかりと付け、本線と端糸を均等に引いて締め込みます。
【クリンチノット / ダブルクリンチノット】
細糸から中太糸まで幅広く対応できる汎用ノットです。カンに糸を2回通す「ダブルクリンチノット」にすることで、カンとの接触部での破断リスクを大幅に低減できます。