ホノボーノを語る上で欠かせないのが、ブキミー族の妖怪「ドンヨリーヌ」との夫婦関係です。アニメ版では第1話から登場し、ケータの両親がドンヨリーヌの力で険悪な空気になった際、ケータがホノボーノを召喚してその場を和ませるという名シーンが描かれました。
声優の矢部雅史さんが演じるホノボーノの柔らかな語り口と、ドンヨリーヌの鬱屈とした感情が見事に交錯する掛け合いは、ファンから長年愛されています。一見すると正反対に見える「場の空気を重くする妻」と「場の空気を明るくする夫」ですが、2人が並ぶと互いの影響が絶妙に中和され、穏やかな家庭の空気が生まれます。
家族心理学の観点から見ても、この2人は「相補性の原理(Complementarity)」を象徴するキャラクター造形です。人間関係において、自分にない要素を持つパートナーと補い合うことで精神的なバランスを取る構造が、コミカルかつ温かい筆致で見事に表現されています。夫婦喧嘩を乗り越えながら強い絆で結ばれている2人の描写は、大人の視聴者層からも深い共感を呼びました。