鹿島茂氏は、卓越した研究者・エッセイストであると同時に、日本屈指の書評家としても絶大な信頼を集めています。新聞各紙や文芸誌で長年執筆してきた書評は、対象図書の背景にある社会文脈を即座に見抜き、読者が「今なぜこの本を読むべきか」を明快に提示する切れ味を持っています。
この書評文化をデジタル時代に継承・進化させるべく、鹿島氏が発起人となって立ち上げたのが書評アーカイブサイト「ALL REVIEWS」です。紙媒体に掲載された過去の名書評を網羅的にデジタルアーカイブ化し、信頼できるレビュアーの視点から本を探せるプラットフォームとして、読書界に大きなインパクトを与えました。
アルゴリズムによる画一的な推薦とは一線を画し、人間の審美眼と知性が交差する読書体験を創出する取り組みは、多くの書店や出版関係者からも熱烈な支持を得ています。