Q1:葛飾応為の作品は日本国内で常設展示されていますか?
A1:肉筆画は非常にデリケートな文化財であるため、常設展示されている美術館は基本的にありません。代表作『吉原格子先之図』は東京・原宿の太田記念美術館、『夜桜美人図』は愛知県小牧市のメナード美術館が所蔵しており、企画展や特別公開のタイミングで鑑賞することができます。訪問前に各館の展示スケジュールを確認することをおすすめします。
Q2:北斎の作品の中に、応為が代わりに描いた作品はあるのですか?
A2:公式な署名は「北斎」であっても、応為が大部分を手掛けたと目される作品は複数指摘されています。特に北斎80歳以降の肉筆美人画に見られる繊細な指先の描写や濃密な着物の文様、陰影を意識した彩色には、応為の筆跡や癖が色濃く反映されているというのが近年の学術的な共通認識です。
Q3:なぜ「応為」という名前にしたのですか?
A3:北斎が娘を呼ぶときに「おーい、おーい」と呼んでいたことに由来するという説が有名ですが、北斎の画号の一つである「為一(いいつ)」から一字を取り、父の画業に応じるという意味を込めて「応為」と名乗ったという説もあります。