専門学校と短大を比較する上で、最初におさえるべきは「学校教育法における設置目的」と「卒業時に得られる学歴区分」です。外見上は同じ2年間の学生生活に見えても、文部科学省が定める教育の根幹が大きく分かれています。
短期大学は「深く専門の学芸を教授研究し、職業又は実際生活に必要な能力を育成すること」を目的とした高等教育機関(大学の一種)です。そのため、専門分野の科目に加えて人文・社会・自然科学といった「一般教養科目」の履修が必須とされています。卒業時に授与されるのは、国際的にも高等教育の修了証明として通用する短期大学士の学位です。
対する専門学校(専修学校専門課程)は「職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図ること」を目的とした実践教育機関です。カリキュラムの8割以上が実技や実習などの専門科目で構成され、一般教養は最小限に抑えられています。一定の要件(修業年限2年以上、総授業時数1,700時間以上など)を満たして卒業した場合に付与されるのは、文部科学大臣が認定する専門士という「称号」になります。
さらに近年増えている4年制の専門学校を修了した場合は高度専門士の称号が付与され、4年制大学卒業者が得る学士と同等に大学院への進学資格が認められます。ただし、民間企業の人事制度や海外留学・海外就労ビザの取得要件においては、「学位」である学士・短期大学士と「称号」である高度専門士・専門士とで取り扱いが分かれるケースもあるため注意が必要です。