敷金数千万円の呪縛を捨てる企業たち――2026年、日本のビジネス拠点を塗り替える「持たない経営」のリアル

敷金数千万円の呪縛を捨てる企業たち――2026年、日本のビジネス拠点を塗り替える「持たない経営」のリアル

敷金数千万円の呪縛を捨てる企業たち――2026年、日本のビジネス拠点を塗り替える「持たない経営」のリアルにまつわる役立つ知識を詳しく紐解きます。

執務エリアの顔ぶれも激変した。目立つのは、生成AIエージェントをフル活用して極小人数で莫大な利益を叩き出す新興プレイヤーたちだ。彼らには巨大な総務部もなければ、整然と並んだ平社員のデスクも要らない。必要なのは、強固なサイバーセキュリティ、高速かつ冗長化された専用ネットワーク、そして国内外のクライアントを気兼ねなく迎えられる一等地の住所だけだ。

名門アドレスの持つ社会的信用は、今なおビジネスの現場で強力な武器になる。「千代田区」「港区」「中央区」の登記簿謄本と格式ある会議室を月額数十万円で手に入れ、実務は徹底してクラウドと個室ブースで完結させる。無駄な見栄を削ぎ落とし、コアコンピタンスだけにリソースを集中させる彼らの執務スタイルは、現代の最も合理的な企業の姿を映し出している。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。