「こだまは各駅停車だからガラガラだろう」と過信していると、時間帯によっては思わぬ満席トラップに直面します。鉄道関係者や定期券通勤者の証言、さらにSNS上のリアルタイム投稿を総合すると、こだま自由席混雑状況には特有の偏りがあることが浮き彫りになります。
東海道区間におけるこだま自由席座れる確率は、平日日中であれば95%以上を維持しています。しかし、平日朝夕の通勤時間帯(三島〜静岡〜浜松エリア)および金曜日の夕方下り列車では、新幹線定期券「FREX」を利用する短距離通勤客が集中し、乗車率が一時的に100%を超えるケースが報告されています。
こうした状況下で、取材班が元駅員やヘビーユーザーの観察眼から導き出したこだま自由席おすすめ号車は、以下の2箇所に絞られます。
東海道新幹線の16両編成において最も空席を見つけやすいのは、新大阪寄りの先頭である15号車および16号車です。主要駅の階段やエスカレーターは、中央寄りの6号車〜11号車付近に集中して設計されています。人間工学や行動経済学が示す通り、乗客は移動距離を最小限に抑えようとする無意識の心理から、階段直近の5号車や6号車に殺到します。その結果、5号車が立ち客で溢れていても、100メートル以上歩く必要がある16号車には空席がズラリと並んでいるという現象が日常的に発生しています。
山陽新幹線の8両編成においては、2号車が狙い目です。1号車は先頭部の流線形形状によって座席数が少なく、3号車は喫煙ルーム撤去後の動線や階段配置の影響で埋まりやすいため、座席定員が多く落ち着いた環境の2号車を狙うのが最も確実なアプローチとなります。