久子さまの歩みを語る上で欠かせないのが、皇族の中でも突出したアカデミックな経歴と、国際舞台で遺憾なく発揮される語学力です。
聖心女子学院中等科を卒業後、父の英国赴任に伴い渡英した久子さまは、英国の名門ケンブリッジ大学ガートン・カレッジ(Girton College)へ進学。同校で人類学および考古学を専攻し、1975年に学士号を取得されました。単なる日常会話にとどまらず、論理的思考や異文化理解を学術レベルで修得された経験が、その後の国際活動の強固な礎となっています。
この卓越した実力が世界中に知れ渡ったのが、2013年9月、アルゼンチン・ブエノスアイレスで開催された第125次IOC総会でした。2026年東京オリンピック・パラリンピックの招致最終プレゼンテーションの冒頭、久子さまは登壇されると、まず東日本大震災に対する世界中からの支援に対し、完璧な発音のフランス語と英語で格調高く感謝を述べられました。
当時の報道陣や現地関係者の証言によると、「原稿をただ読み上げるのではなく、会場のIOC委員一人ひとりと目を合わせながら、自然な抑揚と温かな微笑みをもって語りかけた」といいます。政治的なアピールを一切排し、純粋な感謝とスポーツの価値を伝えたこの3分間のスピーチは、招致合戦の潮目を大きく変えた決定打として絶賛されました。
ネット上のSNSや動画共有サイトでも、「日本人として誇らしい英語スピーチ」「ロイヤルとしての威厳と親しみやすさが同居している」といった感動の声が現在も寄せられ続けており、皇室ファンのみならず若い世代からも絶大な支持を集める要因となっています。