インターネット上の旅行情報では「屋内温水プール付きだから冬でも雨でも安心」と無条件に推奨されるケースが目立ちます。しかし、取材現場から言わせていただければ、ここには重大な盲点が存在します。
第1の盲点は、「プールの水温」と「室温」のギャップです。水温が30度に設定されていても、外気温が低い日や換気のために送風を行っているドーム型プールでは、プールから上がった瞬間に気化熱で体感温度が急激に奪われます。特に皮下脂肪が薄い未就学児は、わずか20分程度で低体温気味になり、唇を青くして震え出します。採暖室(ジャグジーやサウナ)がプールサイドに直結しているかどうか、そして羽織るためのキッズ用バスローブや大判タオルの無料貸出があるかどうかが、実用上の生命線となります。
第2の誤解は、「オールインクルーシブ宿なら財布が一切痛まない」という思い込みです。近年のオールインクルーシブブームに伴い、プランに含まれるサービスの範囲が曖昧な施設も散見されます。「アルコールやソフトドリンクは飲み放題だが、ウォータースライダーの利用には1回500円の追加券が必要」「浮き輪のレンタルは有料(1個1,000円)」といったケースも珍しくありません。何が基本代金に含まれ、何がオプション扱いなのかを予約完了前に精査するリテラシーが求められます。